まるごと 川根本町日記

緑のふるさと協力隊21期生、川根本町8代目の協力隊のブログ。

蚕祭り(●^o^●)(※虫苦手な方注意!)

 

 

山梨から、シルクさんに分けてもらって、2ヵ月間ずーっと一緒にいてくれた蚕5頭。名前付けようかと思ったけど、見分けつかなかったから、ずっと名前なしだったけど…。先日、とうとう5頭全員繭を作り、泣く泣く冷凍庫に入れて、お別れしました。ここで、2ヵ月間を振り返る記事を書こうと思って(笑)虫苦手な方、要注意(笑)

 

最初山梨で出会った時、この子たちは、兄弟が200頭くらい(‘;’)いましたw

こーんな感じで黒っぽかったの!

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 でも、1頭を手に載せたら、イナバウアーして、「餌くれー」って心の声が聞こえたような気がして(笑)そっから魅力にはまりはまり、山梨から分けてもらって、連れてきちゃいました。

 

 川根本町に来て初日、荷物と一緒に車に蚕を置いとくのは、車内が暑くなりすぎてまずいと思ったので、ひとまず役場に置かせてもらうことに。私がいない間、「丸ちゃんすごいの持ってきたな」「蚕って5頭って数えるのかしん」っていって、話題になってたらしい(笑)

 

私の担当さんは虫嫌い。なんでも、学校で蚕の繭をもらったらしいんだけど、それが完成形だと思ってたらしい。だから、繭が孵化して蛾になって出てきたときに、びっくりして、それから虫苦手になったとかw

 

 さて、ずっとシルクさんからもらった餌で育て、餌変えるのが毎日の日課になり、蚕と戯れるのが定着してきたころ、それは5月の初めの事でした。

 

 総勢40人ほどが集まって茶摘みをする機会に参加させていただき、そこで出会ったおばあちゃんに、昔はここでも養蚕をしていたけれど、今は誰もする人がいなくなったこと、その時に使ってた桑の木がまだうちにある、と言って、桑を分けてもらえることになりました(^O^)

 

ずっと人口餌だったから、いきなり生葉にチェンジして大丈夫かなーって思ったけど、蚕たちはわしわし食べてくれました!めっちゃ食べてびっくり。スピード早いのです。上からさくさく丸い形で食べて、ある程度下まで行くと、また上の食べ始めた場所に戻って桑を食べます。結果的に、残った桑は、まーるい形に食べられてるんだよねー。それも面白くて。

 

 このころには、黒っぽかった蚕も脱皮をして、白っぽい感じになってきました。大きくなってから指に載せてみると、吸盤がある足で、落ちないように頑張ってしがみついて、でも、「ここは嫌だー、餌ちょうだいー」って体を海老反りにして嫌がります。ほんと可愛いくて、毎晩いじめてました(笑)

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 そして最初の繭が・・・!!・・・!? 黄色!!!

ある朝蚕の入れ物を除くと、1頭おらず。どこいったっけ、って葉っぱを裏返そうと思ったら裏返らなくて。蚕の糸で、葉っぱ同士がくっついてたんですね。 それから、予想の斜め上を行き、白じゃなくて、黄色い繭を作ってくれました。写真は繭になる前の蚕。1頭だけ色が違うのがわかります😊:-O

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それからは一週間くらいかけて、5頭全部が繭になりました。2番目の蚕は白い繭を作り、3番目は、私がお節介焼きすぎて中途半端な繭になってしまい(>_<) 4番目と5番目は、仲良く2頭で1つの繭を作りました。同期に教えてもらったけど、玉繭というらしいです。びっくり!!! 1頭1頭が愛しくてしょうがないです。シルクさんも言ってたけど、最初の繭ができた時は、もうお別れなんだ、と思って、泣いちゃうほど好きでした。

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 それだけじゃなくて、この町で「蚕飼ってるの?」「見せて―」っていってもらい、会話のきっかけになってくれたりもしました。感謝してもしきれないくらい、大事な存在でした。 今は5頭とも、冷凍庫で眠ってます! 見たい方は言ってくださいね♪

 

 そして、蚕がきっかけで、新しい情報ももらいました。私が飼っていたのは、家で家畜として桑を与えて育てる「家蚕」なのですが、野外でクヌギなどを食べて生きる「野蚕」の蚕が、川根本町にいるらしいのです! こいつらは、繭を溶かして出てくるわけでなく、繭の頭の所から先っぽだけ破って蛾になって出てくるので、この繭をとれば、中の蚕を殺さなくても済みます。サンプルをもらいました♪

 

家蚕のものよりはるかに大きいです。他にも、緑色の綺麗な繭を作るやつもいるらしい。今度はそっちにはまってみようと思います(^^)